動物を長年飼っていると愛情が深まっていくと思うのですが、特に犬や猫といった、比較的賢くて、感情表現が豊かで、そして人とある程度のコミュニケーションが取れる動物の場合は、まるで我が子や親友のように接し、愛情を注ぎ込んで飼っている人も少なくないのではないでしょうか。そういった愛する動物たちが死んでしまった場合、実の子や友人が亡くなった時と同様に、深い悲しみを抱く人もいると思います。そして、深い喪失感に心が満たされてしまい、無気力感や虚脱感に支配されて、日常生活に支障が出てくるケースもあります。こういった症状の事は、ペットロス症候群と呼ばれており、動物を親身になって飼っている人ならば、誰にでも起こり得る症状です。この症状は、一般的にはいつまでも続くものではないと思いますが、なかには長期間続く人もいるようです。出来れば早期にこの症状から脱するべきなのですが、たとえば、新しい動物を飼い始めたら症状が消えるのではないかと言うと、そうとも限らないようです。この症状に苦しむ人の心理状態は十人十色ですので、いかにその動物の死と向き合い、そして、いかに乗り越えていくかは、ケースバイケースで考えなければいけないと思います。